2010年代

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宇宙

タイタン(2018年)【2点/10点満点中_硬派なSFにもモンスターホラーにもなり損ねた駄作】

2点/10点満点中 太陽系で唯一生命の生存可能性のある星・タイタン(土星の衛星)への移住のために人体改造を行うというハードSFっぽい概要の作品なのですが、中身は特に知的でもなく、かと言ってバカバカしくも盛り上がる見せ場があるわけでもなく、時...
マーベルコミック

デアデビル(シーズン3)_壮絶なドラマと鬱展開…つまり最高のデアデビル【9点/10点満点中】

(2018年 アメリカ)マーベル×Netflixも『デアデビル シーズン2』『ザ・ディフェンダーズ』で相当しんどくなってきており、本シーズンも最初は惰性で見始めたのですが、これがマーベル×Netflix内どころか映画を含むすべてのコミック実...
陰謀

ブロークンシティ_社会問題と娯楽の折衷に失敗【3点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2012年 アメリカ)荒っぽい方法でNYの治安を改善したジュリアーニ市政をモチーフにした社会派なのですが、その政治手法への批判がメインなので、観客に考える部分を与えていないことが残念でした。強権を振るうことをやめれば市内の治安は荒れるけど...
実話もの

小さな命が呼ぶとき【5点/10点満点中_ビジネスというユニークな切り口の難病もの】

5点/10点満点中 「君を失うには早すぎる」という公開時の宣伝文句がお涙頂戴っぽかったし、”緊急手段”を意味する原題とあまりに違い過ぎる邦題からも嫌な予感がしていて長い間食指が向かなかったのですが、たまたま機会があって鑑賞すると事前の印象と...
人間ドラマ

はじまりへの旅【7点/10点満点中_教育や社会とは何かを考えさせられる含蓄あるドラマ】

7点/10点満点中 Netflixにアップされたことで初めて知った映画であり、そもそもどんな内容なのかもよくわからず、コメディというカテゴライズより未開人と文明社会の異文化交流を描く『クロコダイル・ダンディ』みたいな映画なのかなと勝手に推測...
古代

ベン・ハー(2016年)【7点/10点満点_1959年版の不備が修正された見応えある再映画化版】

7点/10点満点中 あまりに偉大な1959年版の威光に負けて興行的にも批評的にも大敗を喫した再映画化企画ですが、これがなかなか面白くてとても得した気分になりました。つくづく、映画とは自分の目で見るまで分からないものです。 ■1959年版にあ...
マーベルコミック

デアデビル(シーズン2)_有耶無耶に終わる正義論【6点/10点満点】

6点/10点満点中 デアデビル本格始動 シーズン1の空き巣チックなスポーツウェアから一転してついに赤のコスチュームを調達し、劇中での呼び名も「マスクの男」から「デアデビル」へと変更され、いよいよ活躍が本格化する本シーズンは序盤からフルスロッ...
マーベルコミック

デアデビル(シーズン1)_素晴らしいキャラいっぱい【7点/10点満点中】

ヒーローものながら堅実な作風 よく言えば堅実、悪く言えば地味な作風のドラマであり、作品の楽しみ方が分からない最初の数話ではやや退屈さを感じたのですが、現在の物語と同時進行で過去のエピソードが披露され、主要登場人物に対する愛着が生まれ始めた辺...
終末

すべての終わり【4点/10点満点中_序盤の引きこそ良いものの手数の少なさが問題】

©Netflix 4点/10点満点中 前半部分の緊張感は良い 大規模災害なのか他国からの攻撃なのかが分からないが、どうやら西海岸が壊滅的な被害を受けたらしいという前半部分の細かい描写の積み重ねはよく出来ていたと思います。おかしな形で通信が途...
終末

エクスティンクション 地球奪還【5点/10点満点中_良い出来ではないが意外性で90分もっている】

5点/10点満点中 ■ブラックリスト入りした脚本の映画化 本作の脚本は2013年のブラックリスト(映画化されていない優秀な脚本リスト)で8位にランキングした後、2014年1月にジョー・ジョンストンが監督に起用され、2016年9月にはジェーム...
実録もの

潜入者【6点/10点満点_情報整理には失敗しているが高いドラマ性でカバーされている】

6点/10点満点 ■プチブーム中の麻薬カルテルもの 2008~2013年にかけて放送された『ブレイキング・バッド』がブームの火付け役になり、2015年にNetflixがリリースした『ナルコス』が決定打となって、ここ数年のハリウッドは麻薬カル...
人間ドラマ

マイヤーウィッツ家の人々 (改訂版)_意義深いが爆発力不足【6点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2017年 アメリカ)ノア・バームバック監督による家族の考察としてはなかなか興味深く見る価値のある映画ではあるのですが、豪華俳優陣から期待されるほどの化学反応が起こっていなかったし、盛り上がり所を逃して流れていくような感覚を覚えました。も...
得体の知れない脅威

サンクタム【3点/10点満点中_見ていてフラストレーションしか溜まらない】(ネタバレあり・感想)

(2011年アメリカ)探検隊がパプアニューギニアの巨大洞窟に入るが、そこに台風が襲来して洞窟が水没する。刻一刻と水位が上昇していく中で、探検隊は脱出を試みる。 3点/10点満点中 愚か者が事態を悪化させる映画 テクノロジー偏重の作品 ジェー...
人間ドラマ

ヤング・アダルト・ニューヨーク_ほどほどの人生を受け入れる瞬間の切なさ【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2015年アメリカ)実力不足で夢叶わない人間の話ばかり作っているノア・バームバック監督が、またしてもプライドばかり高くて才能のない芸術家を題材としています。ベン・スティラー主演のおしゃれなコメディのような外観と裏腹に、内容はほぼ笑いどころ...
青春もの

フランシス・ハ_甘くてビターな傑作青春映画【8点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2012年アメリカ)公開時、本作は全米で熱狂的に支持されたと言いますが、確かにこれは秀逸な青春ドラマだと思います。人生の一側面を的確に切り取った含蓄ある側面と、フランシスという誰からも支持されるキャラクターを愛を持って観察するという柔らか...
人間ドラマ

王様のためのホログラム【5点/10点満点中_人生賛歌的なテーマは良いものの、面白さはあと一歩】

5点/10点満点中 ■山あり谷ありのサラリーマン人生 砂漠は人生をかけてきた職も家族も失った主人公・アランの心象風景を示しており、またその砂漠に建造された入居者のいない空っぽの街や、ホログラムという商材に至るまで、実態のないものが本編中には...
人間ドラマ

アノマリサ_気色の悪いヘンテコアニメ【6点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2015年 アメリカ)『エターナル・サンシャイン』のチャーリー・カウフマンの作品で、アニメ作品なのに生々しいラブシーンがあったりと、いろいろと気色の悪い作品でした。とはいえカウフマン独特の人間考察は本作でも健在で、表向きは親切なんだが性根...
社会派

ロブスター【5点/10点満点中_多様な考察に耐えられる奥行はあるもののドラマとしては面白くない】

5点/10点満点中 現実世界の多くの現象を比喩した作品であり、その対象は一つや二つに留まらないことから考える楽しみのある作品ではあるのですが、構図ばかりが立っておりドラマとしては洗練されていないため、直感的に面白さを感じるような映画ではあり...
戦争

ゼロ・ダーク・サーティ_深みはあるが視点は狭い【5点/10点満点中】

(2012年アメリカ)2003年、CIA分析官のマヤはパキスタン支局に配属された。そこでは拘束者に対する拷問が行われており、マヤはその異様な光景に驚くが、ウサマ・ビン・ラーディンを追うためにマヤもまた人格に悪影響を受けながらも死力を尽くす。...
戦争

グリーン・ゾーン【8点/10点満点中_イラク戦争を総括した早すぎた傑作】

8点/10点満点中 ■イラク戦争開戦の経緯 アメリカ国内では、自由や民主主義といった価値観の普及を最優先課題と考えるネオコンと、世界各地の事情に精通した現実主義のCIAが数十年間に渡って対立していました。また、イラクはサダム・フセインが独裁...
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