2010年代

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スプラッタ

怪怪怪怪物!_人間と怪物ではどちらがより怪物か?【6点/10点満点中】(ネタバレなし・感想・解説)

(2017年 台湾)度を越したスプラッタ描写と、それを上回る人間の内面のグロテスクさを描いた作品なのですが、「そんな奴おらんやろ」と大木こだまばりにツッコミたくなるほどデフォルメされた人間ドラマに難ありでした。もっとリアリティに目配せした作...
クライムサスペンス

オザークへようこそ(シーズン2)_女たちが熱い【8点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2018年 アメリカ)そもそも面白かったシーズン1に輪をかけて面白くなっていました。何がいいかって、ウェンディ、ダーリーン、ヘレン、ルースら強力な女性キャラが織りなすパワーゲームが強烈なんですよ。圧倒されました。 登場人物 バード家 マー...
クライムサスペンス

オザークへようこそ(シーズン1)_知的で面白い【7点/10点満点中】(ネタバレなし・感想・解説)

(2017年 アメリカ)麻薬カルテルのマネロン担当であるファイナンシャルプランナーが、期限内に大金を洗わなきゃいけなくなって右往左往する話。ドンパチや暴力行為は少ないものの、非力な会計屋がヤクザ達を何とか言いくるめ、許してもらいながら目的を...
実話もの

新聞記者(2019年)_製作姿勢が内輪に向きすぎ【3点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2019年 日本)日本版『ザ・レポート』(2019年)を期待したのですが、これで日本アカデミー賞かと驚くほどの完成度の低さでした。事実のトレースに終始して娯楽として昇華されておらず、題材の掘り下げ方も浅いために、政治に無関心な人、政権に擁...
人間ドラマ

はるヲうるひと_俳優が絶叫するだけの映画【4点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2019年 日本)俳優 佐藤二郎が監督・脚本も務めて5年かけて映画化に漕ぎつけた野心作なのですが、話らしい話がない中で、俳優達の暑苦しい演技を見せるだけの内容なので、かなり面白くありませんでした。演技の質が高くても、話がないと映画にはなら...
DCコミック

ダークナイト ライジング_ツッコミどころ満載【6点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2012年 アメリカ)大規模なアクション、スケールの大きな物語と、相変わらず見ごたえがあるのですが、前2作と比較して詰めの甘い部分が多くツッコミどころ満載。3作目でコケるという伝統はノーランにも当てはまったようです。 作品解説 ノーラン、...
マーベルコミック

アメイジング・スパイダーマン2_悪くはないが面白くもない【6点/10点満点中】(ネタバレなし・感想・解説)

(2014年 アメリカ)世評ほど悪い映画だとは思いませんが、良い出来とも言えません。ピーターとグウェンの関係は前作の蒸し返しに感じたし、ピーターとハリーの愛憎関係は説得力ある形で提示されず、話がうまく回っていかないんですよね。 感想 ビジュ...
マーベルコミック

アメイジング・スパイダーマン_改悪部分多し【5点/10点満点中】(ネタバレなし・感想・解説)

(2012年 アメリカ)徹底的にサム・ライミ版との差別化が図られた結果、コレジャナイ感の凄い作品となっています。ピーターは特別な両親を持っており、なるべくしてスパイダーマンに。長身イケメンでヒロインとも即相思相愛って、こんなスパイディ誰も見...
ファンタジー

ウィッチャー(シーズン1)_金かかってますなぁ【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2019年 アメリカ)作り込まれた世界観、成功したキャスティングと、非常にしっかりとしたダークファンタジーでした。ただしシーズン1はサーガの序章といった感じで盛り上がりには欠けるので、「完璧な出来!大好き!」とまではなりませんでしたが。 ...
クライムアクション

ブルータル・ジャスティス_タランティーノを継ぐのはザラーだ!【8点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2019年 アメリカ)贔屓にしているS・クレイグ・ザラー監督の最新作ですが、今回も最高でした。メル・ギブソンをマーティン・リッグスとしか思えないキャラで起用し、実にリーサル・ウェポンな戦い方をさせた時点で満点。また会話の妙や暴力のイヤ~な...
宇宙

機動戦士ガンダムNT_もはやエヴァですな【6点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2018年 日本)ニュータイプ論を行きつく所まで行かせた作品で、ミリタリー要素を重視する私のような客層には厳しいものがありました。動力なしでも動き回り、死人の意識までが宿ったフェネクスは、もはやエヴァ初号機でしたね。これをガンダムでやる必...
宇宙

機動戦士ガンダムUC(OVA)_宇宙世紀のたな卸し的作品【8点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2010年 日本)過去作品に配慮した設定及びメカデザイン、壮絶な人間ドラマ、圧巻の戦闘シーンとファンを喜ばせる要素が非常に多く、さらには、20年以上に渡って無視の状態が続いてきた『ΖΖ』を正史に引き戻した功績も大きく、一連の宇宙世紀ものの...
サイコパス

プリズナーズ_この酷い世界に神はいない【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2013年 アメリカ)少女誘拐事件の被害者家族が、容疑者に凄まじい暴行を加えるという衝撃作なのですが、それを通して被害者と加害者の同一化や、善悪のボーダーレス化、引いては神の不存在までが描かれるという裾野の異常に広い作品でした。こういう知...
エージェント・殺し屋

ボーダーライン_一流メンバーが作った『デルタフォース2』【8点/10点満点中】(ネタバレなし・感想・解説)

(2015年 アメリカ)本作を見終わって感じたのは、高級フレンチのシェフが作ったハンバーガー、料亭の板前が作ったカツ丼みたいだということです。B級グルメでも一流の手を介することで、ここまで味わい深くなるものかという感動がありました。基本的な...
エージェント・殺し屋

ボーダーライン: ソルジャーズ・デイ_後半失速する【6点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2017年 アメリカ) 前半は社会派アクションとしてよく考えられていたし、見せ場の出来も良かったのですが、後半のトーンダウンがいただけませんでした。本作には更なる続編の構想があるらしく、そのために後半でネタが温存されたのかななんて気もしま...
宇宙

メッセージ_良質だが面白さはない【6点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2016年 アメリカ)素晴らしい映像と音響、上質な演技、知的な脚本、硬派な雰囲気とすべてが揃った高尚な作品だったのですが、面白くないという欠点だけは如何ともしがたかったです。こういうのを見ると、知的なのに娯楽性もちゃんと担保するクリストフ...
中世・近代

キング(2019年)_端折りすぎシェイクスピア【6点/10点満点中】(ネタバレなし・感想・解説)

(2019年 アメリカ・オーストラリア)人物描写などはかなり端折り気味で、シェイクスピアの原作を知らないと厳しい内容でした。特に主人公ヘンリー5世の王としての姿勢なり人生観なりが分かりづらかったので、苦渋の決断で戦争を始める辺りが響いてきま...
テクノロジー

ダウンサイズ_説教臭い後半で台無し【5点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2017年 アメリカ)小さくなれば一般人でも金持ちになれる!という下世話な話の前半部分は小ネタもよく利いていて面白かったのですが、貧富の差や環境問題が描かれる後半は説教臭くて仕方なかったし、環境保護主義者はカルトというラストの手の平返しに...
サイコパス

クズとブスとゲス_えらいものを見てしまった【8点/10点満点中】(ネタバレなし・感想・解説)

(2016年 日本)恐ろしく異常で突き抜けた映画で、何やら社会に怒っている監督の熱量に圧倒されました。インディーズ映画にはこれくらいの勢いが欲しいという、ある意味で理想的な作品となっています。しかもただ異常なものを見せるだけではなく、一般人...
戦争

ビースト・オブ・ノー・ネーション_イドリス・エルバが強烈【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2015年 アメリカ)少年兵問題を扱ったヘビー級の社会派作品なのですが、戦場の非情な現実を前にしつつも分かりやすい犯人探しをせず、全員に理由があるという切り口に作り手側の良心が宿っています。少年たちを兵士に仕立て上げるイドリス・エルバの家...
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