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実録もの

仁義なき戦い_内容は一般的な組織論【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(1973年 日本)義理人情を重んじる侠客という従来のヤクザ映画のフォーマットを破壊し、卑怯者、臆病者も大勢いるというカオス状態を描き切った名作。腹の探り合いや組織内の秩序維持など一般社会にも通じるテーマが多いので、ヤクザ映画に抵抗がある人...
得体の知れない脅威

バクラウ 地図から消された村_舐めてた寒村が実は…【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2019年 ブラジル)村の状況がじっくり描かれる前半はちょっと退屈なのですが、容赦のない暴力の花が咲く後半の展開には大興奮でした。社会的なメッセージ性よりも何も、カタルシスに溢れたアクション映画として素敵でした。ここまできっちりと反撃のカ...
DCコミック

グリーン・ランタン_イケメンは死ね!とキレるヴィラン【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2011年 アメリカ)2億ドルもの巨費を投じながら批評的にも興行的にも大失敗した作品であり、確かに『ダークナイト』三部作やMCUと比較すると随分と面白くないのですが、あらためて見るとそれほど悪くもないという印象でした。今回のヴィランである...
得体の知れない脅威

プラットフォーム_人の問題・神の問題【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2019年 スペイン)資本主義社会の歪みをカリカチュアした物語なのですが、風刺的な面だけではなく、密室劇としてもグロテスクなホラーとしても一級品。短い上映時間ということもあって、かなり密度の高い作品に仕上がっています。 感想 資本主義社会...
実話もの

全裸監督2_やや勢いが落ちたが面白かった【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2021年 日本)村西とおるの波乱の人生を描いたドラマのシーズン2。前シーズンは最終的に何とかなった失敗を笑って見られる内容だったのに対して、本シーズンで描かれるのは経営者として失敗して再起不能に陥るまでという笑えない光景なので、作風も一...
人間ドラマ

チョコレート(2001年)_寂しさゆえに芽生えた愛【7点/10点満点中】(ネタバレなし・感想・解説)

(2001年 アメリカ)ドラマツルギーというものを完全に捨てた先に極限のリアリティを見せる映画で、王道をことごとく外してきているのでかなりクセの強い作風ではあるのですが、それでもかなり見応えがありました。主演二人の演技も素晴らしく、見るべき...
青春もの

サタデー・ナイト・フィーバー_暗い青春映画だった【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(1977年 アメリカ)ディスコキングの若いトラボルタが踊り狂う映画だとばかり思っていて今まで見たことがなかったのですが、実は貧困あり、不倫あり、ストリップありのド底辺映画で驚きました。後半はディスコなんてどうでもよくなっていくし。こういう...
終末

ドーン・オブ・ザ・デッド_年寄りにチェーンソーは危険【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2004年 アメリカ)ザック・スナイダーのビジュアル意匠が炸裂した見せ場は素晴らしく、アクション映画として破格の完成度を誇っています。しかしロメロゾンビにあった緩急のバランスは失われたし、人間側の阿呆な行動も目立つため、完璧な出来でもあり...
サイコパス

BUG/バグ_異常者しか登場しない異常作【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2006年 アメリカ)ヤク中の男が体内を虫が這い回っているという幻覚を見て、恋人がそれに同調するものだから妄想に歯止めが利かなくなっていくという超絶鬱映画。ウィリアム・フリードキンの悪辣な演出、マイケル・シャノンの振り切れた演技、アシュレ...
その他コミック

ヘルボーイ(2019年)_ゴア描写の宝石箱や~【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2019年 アメリカ)ファンタジー寄りだったデル・トロ版からは一転し、『ディセント』(2006年)のニール・マーシャル監督は本作を文字通り地獄絵図のようにしており、絶え間なく繰り出されるゴア描写には度肝を抜かれました。映画としても面白く仕...
人間ドラマ

私というパズル_助産師さんが気の毒すぎる【7点/10点満点中】(ネタバレなし・感想・解説)

(2020年 アメリカ)死産をテーマにしたドラマ。感情表現はかなり抑制されているものの、演出や演技の質の高さから登場人物の苦悩はしっかりと伝わってきます。変に前向きではない内容にもリアリティがあり、全般的にクォリティの高い作品でした。 作品...
その他アクション

コブラ会(シーズン3)_質は落ちたが面白い【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2021年 アメリカ)ライトな作風とコンパクトな放送時間で相変わらず見やすく、このシリーズの良さはちゃんと引き継がれています。ただしシーズン1では絶妙だったシリアスとユーモアのバランスが崩れてシリアスが強くなりすぎていたり、リアリティを度...
社会派

ローマンという名の男 -信念の行方-_成功も失敗も不意にやってくる【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2017年 アメリカ)成功の一歩手前にまで来ていたのに、たった一つの最悪な選択のために自分自身も他人も裏切ってしまった男の悲しい物語であり、その普遍的な問題提起には対岸の火事とは思わせないパワーがありました。残酷な大人の寓話として私は楽し...
中世・近代

セブン・イヤーズ・イン・チベット_よく出来た歴史ドラマ【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(1997年 アメリカ)中国共産党のチベット侵攻をテーマにしたハリウッド映画であり、珍しい題材だけあって見応えがありました。また、歴史的・政治的意義以外の部分でも見るべきドラマが構築されており、なかなかよく出来た映画だと思います。 あらすじ...
テクノロジー

レプリカズ_意表を突く展開で見応えあり【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2018年 アメリカ)科学や倫理を扱う硬派な作品として始まりながら、後半で意外な転調をすることが楽しい映画でした。世評は振るわないようですが。私は大いに気に入りました。つくづく、映画とは自分の目で見るまで分からないものです。 あらすじ 科...
実録もの

ゾディアック_怖くて不思議で面白い【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2007年 アメリカ)実際の連続殺人事件を映画化した作品。未解決事件だけあって結論のない膨大な資料の山がそこにあったのですが、見事な脚色でこれをエンターテイメントに昇華できており、完全再現された犯行場面の生々しさも不謹慎ながら見所となって...
クライムアクション

ザ・フォーリナー/復讐者_間違った相手への復讐劇【7点/10点満点中】(ネタバレなし・感想・解説)

(2017年 イギリス・中国・アメリカ)リベンジものと複雑な政治劇がうまく組み合わされたスマートなアクション映画であり、復讐者となるジャッキーの熱演には真に迫るものがあって、かつその動きには相変わらずキレがあり、多くの点で成功した良作となっ...
その他コミック

アシュラ(2012年)_異常値レベルの残酷描写と哲学性【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2012年 日本)人間とは何か、正しく生きるとはどういうことかを説いた内容はシンプルだがずっしり重く、度を越した残酷描写に耐えられさえすればイケる映画だと思います。 ©Toei あらすじ 平安時代末期の飢饉の中でアシュラ(野沢雅子)が生ま...
青春もの

たぬきがいた_良い人達が作った良い映画【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想。解説)

(2013年 日本)映画会社が関与しない自主製作映画であり、多摩市民の草の根的な協力で完成にまで漕ぎつけたというみんなの映画。非常に限られたリソースで製作されているためにうまくいっていない部分もあるものの、良い人達が作った良い映画という雰囲...
クライムサスペンス

悪の法則_スター皆殺しショー【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2013年 アメリカ)娯楽作としての面白さは少なかったものの、深いテーマや示唆に富んだセリフなど見るべきものは多く、リドリー・スコットの残酷描写も絶好調であり、見ようによっては良作と言えなくもない作品です。時と共に熟成していき、数十年経て...
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