アイス・ロード:リベンジ_リーアム兄さんは戦闘のプロだったっけ?【4点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

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クライムアクション
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(2025年 アメリカ)
そんなに面白くなかった『アイス・ロード』(2021年)のまさかの続編。前作よりも3割減くらいの完成度で、これは完璧に駄作だと思う。

感想

70過ぎてB級アクション映画界を引っ張り続けるリーアム兄さんの、まさに平常運転中の平常運転作品だった前作『アイス・ロード』(2021年)

それなりに面白いが、何も残るものがないといういつもの兄さん映画で、「まぁこんなもんだよな」と誰もが妙に達観しながら鑑賞したのだった。

その続編が製作されるとの報道には誰もが「なぜ!?」と思ったが、ありえなさ過ぎて、逆に物凄いアイデアでも浮かんだのかもしれないと、うっすら期待する俺もいた。

そんなこんなで2025年9月に配信開始された本作『アイス・ロード:リベンジ』(2025年)だったが、なぜこのクォリティでゴーサインが出たのか、実に不可解な映画だった。

前作で死亡した弟の遺言により、ヒマラヤに散骨へと向かう兄さんだったが、そこで悪徳開発業者の陰謀に巻き込まれるというのが、ざっくりとしたあらすじ。

前作にレインマンな弟が登場したのはうっすら覚えていたが、あいつが死んでいたという情報は完全に俺の頭から抜けていた。

生前の弟の回想場面がちょいちょい挟まれるものの、全然エモくなっていかないのが凄い。

この映画の監督は本当に演出が下手だなと思ったら、前作のジョナサン・ヘンズリーが続投していた。

『ダイ・ハード3』(1995年)の原案となった”Simon Sez”という脚本で注目され、ロビン・ウィリアムズ主演のファンタジー『ジュマンジ』(1995年)やニコラス・ケイジ主演のアクション『コン・エアー』(1997年)を経て、大ヒット作『アルマゲドン』(1998年)の原案を手掛けた。

まさに90年代娯楽アクションのど真ん中にいた人物だけあって、作風がまぁ粗い。アクション映画の演出技術も進歩している中で、この粗削りな演出で観客を楽しませることは難しいだろう。

しかもこの人物の本業は脚本家であって、監督としての実績には乏しい。

そんなヘンズリーを続投させたスタジオの判断には疑問符が浮かんでくる。

観客の先読みをまったく裏切ることなく推移していく物語。

兄さん強い!兄さんに喧嘩を吹っ掛けた時点で敵は滅んだも同然なのだ。

ただしふとした疑問もわいてくる。

前作の兄さんは気性の粗い運ちゃんであって、戦闘のプロではなかったような・・・

そんな疑問などうっちゃってしまうほど、ここんところの兄さんにはアクション俳優としての説得力が染みついてしまっていることも、また事実。

兄さんが凄い勢いで無双しても、「まぁそういうものだ」と思わせるだけの凄味があるのだ。

なのでアクション映画としてはさらっと見られてしまうのだが、スリルとか、手に汗握る展開とか、そういったものからは程遠い。

それでも90分程度にまとめてくれれば、この出来であってもそれなりに見れたものになったかもしれないが、116分というアクション映画としてはまぁまぁの長尺では粗さの方が目立ってしまう。

またネパールの地元民として登場するのがインド人や中国人だったり、中国政府が推し進める一帯一路が妙にポジティブに描かれていたりと、政治的にいろいろアレなことも気になった。

なにせ人民解放軍の支配エリアに逃げ込むことが、兄さんたちの逃走劇の最終目的となるのだ。ネパールの公安が悪者で、人民解放軍が善人寄り・・・まぁまぁヤバイこと言ってないか?笑

ファンに逆らってまでポリコレ盛り盛りにした『ロード・オブ・ザ・リング 力の指輪』を製作したAmazonスタジオが、本作では逆方向に走っている。社内で何かあったのかと心配になってくる。

俺の心配など、Amazonからすればどうでもいいことだろうが。

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