65_人間っぽい異星人vsエイリアンっぽい恐竜【4点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

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宇宙
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(2023年 アメリカ)どう見ても人間のアダム・ドライバーは異星人という設定だし、恐竜は一体何サウルスか分からない独特なデザインだし、全編に渡ってコレジャナイ感が凄かった。また少女を守りつつ移動するという疑似親子ドラマも盛り上がらず、どの要素もイマイチな凡作止まり。

感想

Amazonプライムで無料配信されていたのを鑑賞。

未来兵器っぽい銃を構えたアダム・ドライバーが6500万年前の恐竜と戦うというコンセプトの時点では、馬鹿馬鹿しくも楽しいB級SFかななんて思っていたけど、実際の映画は事前の認識とは相当に違う内容だった。

まず、アダム・ドライバーは地球人ではない。難病を患う娘の治療費を稼ぐために長期ミッションを引き受けた航海士という、非常に人間臭い前提が置かれてはいるが、それは地球ではなく惑星ソマリスでの出来事。

人間でしかない見た目で英語を話すアダム・ドライバーが「ソマリス人です」と言われても、納得感薄かったなぁ。これだったら未来の宇宙探査船が事故でタイムリープして恐竜時代の地球に突っ込んだという、『猿の惑星』(1968年)的な話にしてくれた方が違和感なかったと思う。

そしてアダム・ドライバーの前に立ち塞がる恐竜は、一体なにサウルスなのかよく分からない。

ワニとトカゲのあいの子みたいなのとか、T-REXかと思いきや前足がやたら長いのとか、「こんな恐竜いましたっけ?」という見た目のものばかり登場する。

イメージとしては『キングコング:髑髏島の巨神』(2017年)に出てきた、スカルアイランドで独自進化を遂げた恐竜モドキに近い。

私が期待していたのは恐竜vsアダム・ドライバーだったので恐竜モドキでは不満だったし、これだったら地球人のアダム・ドライバーが恐竜っぽいクリーチャーが跋扈する異星に突っ込むという話でも良かったんじゃないかと思ってしまう。

また連続活劇としてもいただけない。

墜落時に宇宙船はバラバラに分解しており、アダム・ドライバーは脱出艇が含まれるユニットを目指して移動するというのが作品の骨子だけど、ゴールまでの道のりがどの程度で、難所がどこにあってという全体像の提示がないので、小さなトラブルの積み重ねにしかなっていない。

で、アダム・ドライバーは生き残った少女を連れての脱出となるのだけれど、アダム・ドライバーの方がトラブルを呼び込むことが多く、少女の方が機転を利かせてくれるので、二人の間の疑似親子関係もうまく成立していない。

本作のアダム・ドライバーは、すぐにテンパって感情的になったり、子供を邪険に扱ったりと、あまり好感を抱ける人物ではなかった。

「これがリアルな人間の反応」と言われるとそうかもしれないけど、そもそもの設定にリアリティも何もあったもんじゃないのだから、もう少しヒーロー然とした振る舞いをさせてもよかったんじゃなかろうか。

好きになりたい映画だったのにどうしても私の生理には合わなかったんだけど、監督・脚本を務めたのが『クワイエット・プレイス』(2018年)のコンビだったと知って腑に落ちた。あの映画もいろいろ酷かったよね。

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