クワイエット・プレイス_全米絶賛?どこに褒める所が?【2点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

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(2018年 アメリカ)
宇宙からやってきたモンスターによって人類は絶滅寸前へと追いやられていた。敵は聴覚が発達していることから、僅かに生き残った人々は、音を立てずに生活することを余儀なくされた。

©Paramount Pictures

スタッフ・キャスト

監督・脚本・主演はジョン・クラシンスキー

1979年ボストン出身。名門ブラウン大学を卒業した後(専攻は劇作)、イギリスのロイヤル・シェイクスピア・カンパニーや国立劇場研究所で演技を学びました。テレビ俳優として人気を博し、マイケル・ベイ監督の『13時間 ベンガジの秘密の兵士』(2016年)に主演しました。最近ではAmazon製作のテレビシリーズ『ジャック・ライアン』(2018年-)で製作総指揮と主演を務めています。

また声優としても活躍しており、『風立ちぬ』(2013年)や、ネットフリックスの『ネクスト・ロボ』の英語版を務めています。

3年連続でセクシーな男性にも選ばれたらしいです。う~ん…

共演はクラシンスキーの奥さんのエミリー・ブラント

1983年ロンドン出身。父は弁護士、母は演劇講師、叔父は政治家というハイソサイエティの生まれです。2001年に舞台デビュー、2003年に映画デビューし、『プラダを着た悪魔』(2006年)でハリウッドに進出し、ゴールデングローブ助演女優賞にノミネートされました。トム・クルーズ主演の『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(2014年)でのヒロイン役でアクションに挑戦し、『メリー・ポピンズ リターンズ』(2018年)にゴールデングローブ賞主演女優賞にノミネート。本作の監督・主演のジョン・クラシンスキーとは2010年に結婚しました。

また、本作の類似作としてよく名前のあがる『ザ・サイレンス/闇のハンター』に主演したスタンリー・トゥッチは、義理の兄にあたります(姉のフェリシティ・ブラントがトゥッチの奥さん)。

製作は破壊王マイケル・ベイ

『アルマゲドン』(1998年)、『トランスフォーマー』(2007年)といった1億ドルバジェットの大作で知られる破壊王ですが、実はホラー映画の大ファンでもあり、低予算ホラー専門のスタジオであるプラチナム・デューンズの共同設立者として、1千万ドル規模のホラーも多く製作しています。

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登場人物

  • リー・アボット(ジョン・クラシンスキー):アボット家の父親で、自宅に監視カメラシステムを構築したり、聾唖の娘のために補聴器を手作りするなど、技術に明るい。
  • イヴリン・アボット(エミリー・ブラント):アボット家の母親で、子供を妊娠している。
  • リーガン・アボット(ミリセント・シモンズ):アボット家の長女で、聾唖。彼女のやさしさが原因で末っ子を死なせたことから、親子関係が微妙になっている。演じるシモンズは実際に聾唖者とのことです。
  • マーカス・アボット(ノア・ジュープ):アボット家の長男で、臆病な性格。

感想

人類が絶対に勝てる侵略者

メキシコに堕ちた隕石から這い出てきたモンスターが人類を絶滅寸前にまで追い込んでいるという世界なのですが、これが映画史上最弱クラスの侵略者なので困ってしまいました。

敵は視覚がない。つまり視覚のある人類は圧倒的アドバンテージを取れる相手ってことです。加えて、至近距離なら呼吸音や心音でも聞き分けるほどの優れた聴力があるわけでもなく、意外と簡単に欺けるようだし、大きな音が鳴っている環境下では獲物の存在には気付かないという間抜けな設定までが付加されています。つまり、スピーカーで爆音を鳴らしていればこちらは透明人間になれるということであり、そこに米軍の火器が加われば圧勝できる相手ですよ。

そんな感じで前代未聞のヨワヨワ侵略者なので緊張感ゼロです。そして、そんな侵略者とどっこいどっこいの勝負になるよう人間の側もレベルも下げられているので、どうにもならないほどの間抜けな話になっています。

一家がアホアホすぎる

主人公一家は完全にアホです。ピンチを招き入れたくて仕方ないのかという行動が多くてイライラさせられました。

このご時世に妊娠

なんと奥さんは妊娠します。毎日音を立てないよう細心の注意を払いながら生活しているのに、どうやっても黙らせることなんて不可能な赤ん坊を抱えるというリスクは許容するのかと、その謎過ぎる判断基準には恐れ入りました。一家は防音部屋を作っており、そこで生活することで危険を回避するというプランだったようなのですが、赤ん坊関係なく最初っからそこで生活してればもっと楽じゃなかったかと、その対応策がツッコミどころにしかなっていませんでした。

そもそも、彼らの生活環境は隙だらけ過ぎます。モンスターには壁を突き破れるほどのパワーはなさそうだし、侵入経路を絞った家屋で暮らせばリスクは相当低減できたはずなのに、あんなに開けっぴろげ状態の、至るところに侵入経路のある家で暮らすなんて、危機意識ゼロかと思ってしまいました。

加えて、親父は「生きる術を学べ」とか言って長男に魚獲りを教えようとそこそこ離れた川へと向かうのですが、奥さんが臨月でいつ破水するか分からないこのタイミングでそれを強行するかというアホさ加減炸裂でした。別日にすればよかったのに。

危機に瀕してアホさ加減が加速

親父と長男は川へ魚獲りで不在、嫁は破水という最悪のタイミングでモンスターに襲撃される一家。ここからアホが加速します。

危険信号を見て急いで家に戻ると、親父は長男に目くらませ(この場合は耳くらませ?)用の花火を上げろ、自分はお母さんを救いに行くといって別行動をとります。そこで手にしているのが、大きな音の鳴るショットガン。それでモンスター一匹仕留めても、銃声を聞きつけた別のモンスターがやってきてキリがなくなるだろという、謎のチョイスでありました。農家だし、ナタとかクワを武器にすればよかったのに。

なんやかんやあって奥さんを救い出した親父は、奥さんと結構じっくりめの話をします。まだ子供達が危険な場所に居るというのに、この悠長さにはイライラさせられました。そして、外にいる長男は案の定モンスターに追われていました。逃げる長男は、なんとトウモロコシ畑の中へと逃げていきます。動くたびに葉っぱが擦れて音が出る畑になんで逃げたんだと、その独特なチョイスにため息が出ました。

「そうそう、外に子供がいたんだ」と思い出した親父がようやく子供達を助けに出ると、モンスターが子供達に手をかける寸前という状況に鉢合わせます。何とかせねばと思った親父は、大声を出してモンスターに自分を襲わせて子供達を救います。父性を示した感動の自己犠牲の場面ではあったのですが、それ以前に音を出すモノをデコイとして使えばモンスターの注意を容易にそらすことができるという場面があったので、もっといろいろやりようがあったはずなのになぁと感じました。親父が子供のために死ぬ展開を作りたくて、無理に作られた自己犠牲のような気がして、むしろ冷めました。

まとめ

全米大絶賛が信じられないほどツッコミどころ満載の映画で、90分という短めの上映時間が苦痛で仕方ないほど集中できませんでした。NETFLIX製作の『バード・ボックス』(2018年)が類似作としてよく挙げられますが、神による襲撃という設定をとっていた『バード・ボックス』の方が、まだ説得力がありました。

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