コブラ会(シーズン4)_相変わらず面白い【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

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その他アクション
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(2021年 アメリカ)
そろそろマンネリ化するかと思いきや、中学生のネットイジメなどの新しい要素を追加することで新鮮さを維持しており、相変わらず面白く仕上がっています。あまりに面白いので1日で全話見てしまいました。

登場人物

ミヤギ道

  • ダニエル・ラルーソ(ラルフ・マッチオ):ミヤギ道の道場主にして、自動車販売店を経営する地元の名士。シーズン3ラストで「次の大会に負けた方が道場を閉める」という賭けをクリースとしたことから、大会での勝利にこだわっている。
  • サム・ラルーソ(メアリー・マウサー):ダニエルの娘にして、ミヤギ道の門下生。イーグル・ファングのミゲルと付き合っており、両会の不仲に振り回されている。
  • ディミトリ(ギアニ・ディセンゾ):ゴリゴリのオタクだが、可愛い彼女がいる。ダニエルの指導のおかげで空手の実力を開花させ、ミヤギ道の主要メンバーとなっている。
  • ホーク(ジェイコブ・バートランド):元いじめられっ子で、空手を覚えたおかげでいじめを受けることはなくなったが、コブラ会精神を真に受けすぎてトラブルメーカーになっていた。その後はイーグル・ファングに入ったが、コブラ会からの襲撃を受けたショックにより一時的に空手をやめる。親友ディミトリの応援もあって、復帰後には彼と同じミヤギ道に所属。何だかんだでコブラ会、イーグル・ファング、ミヤギ道のすべてを経験したことのある貴重な人物。

イーグル・ファング

  • ジョニー・ロレンス(ウィリアム・ザブカ):新生コブラ会の道場主だったがクリースに実権を奪われ、前シーズンにて新道場イーグル・ファングを設立。ミゲルの母カルメンと交際している。
  • ミゲル(ショロ・マリデュエニャ):ジョニーの一番弟子で、前大会優勝者。ジョニーの最大の理解者であるが、同時にミヤギ道の良さも理解しており、先生同士の対立にはうんざりしている様子。

コブラ会

  • ジョン・クリース(マーティン・コーヴ):1980年代の旧コブラ会の道場主であり、後にジョニーが再興した新コブラ会の実権も握った。徹底した勝利至上主義者であり、弟子にはどんな手段を使っても勝つよう指導している。
  • テリー・シルバー(トーマス・イアン・グリフィス):ベトナム戦争時代のクリースの戦友で、戦場で命を救われた恩がある。そのクリースからの依頼でコブラ会の指導に参加。かつて『ベスト・キッド3』(1989年)の悪役として登場しており、ダニエルとの因縁も深い。
  • トリー(ペイトン・リスト):シーズン2ラストの乱闘の責任を問われて保護観察処分になり、高校は退学。貧しい実家を支えるべくバイトに精出す苦労人で、転落のきっかけとなったサムへの復讐に燃えている。
  • ロビー(タナー・ブキャナン):ジョニーの息子。元はミヤギ道を学び、ダニエルを父のように慕っていたが、シーズン2ラストの乱闘後に少年院に入れられたことでダニエルの教えは無意味であると悟り、以降は冷徹なまでの勝利至上主義者であるクリースの元に身を寄せている。
  • カイラー(ジョー・セオ):アジア系の金持ちで、シーズン1ではサムと付き合っていた。シーズン3以降はコブラ会の門下生となったが、いじめっ子とクリースの思想との相性は良いようで、会の中心人物の一人となっている。
  • ケニー(ダラス・ヤング):本シーズンより登場。地元中学の転校生で、ダニエルの息子アンソニーらからの激しいイジメに遭っている。そのことを兄ショーンに相談したところ少年院で一緒だったロビーを頼れと言われ、彼が所属するコブラ会に入会することに。

その他

  • アマンダ・ラルーソ(コートニー・ヘンゲラー):ダニエルの妻。娘サムを傷つけたトリーを警戒しており、彼女に個人的に接触し、二度と娘に近づくことのないよう警告する。
  • アンソニー・ラルーソ:ダニエルとアマンダの息子で、サムの弟。地元中学校に通っており、転校生のケニーをイジメている。

感想

新悪役テリー・シルバーが良い

前作ラストで、コブラ会とミヤギ道は空手大会でケリをつけることとしました。

どうしても勝たねばならない勝負に当たり、コブラ会会長ジョン・クリース(マーティン・コーヴ) が頼りにしたのが旧友のテリー・シルバー(トーマス・イアン・グリフィス)。

シルバーはベトナム戦争でクリースに命を救われたという大きな大きな借りを抱えており、実際、『ベスト・キッド3』(1989年)ではクリースからの頼みに二つ返事で応じてくれるほどのフットワークの軽さを披露。

クリースとしては、今回も快く引き受けてくれるものとばかり思っていたのですが、久しぶりにシルバーに会いに行ってみると、なよなよとした金持ち仲間とパーティーなんぞを開き、ビーガン食を口にする甘っちょろい男に変貌していました。

クリースがコブラ会の話をしても全然食いついてこないどころか、『ベスト・キッド3』を振り返って「高校生をハメるために全力を使った俺はバカみたいだった」などと言い出す始末。

いまだに80年代の因縁を引きずって子供達を鍛えようとするクリースの価値観とはまったく違う人生を送ってきた様子であり、彼は真っ当な爺さんになっていたのです。

そんなわけで一度はクリースを追い返したシルバーですが、冷静な思考とは裏腹に体は疼き出し、久しぶりに回し蹴りを決めればクリーンヒット。これに気をよくしたシルバーは「やっぱやるわ」とクリースに連絡し、コブラ会の師範代として戻ってきます。

とはいえ社会的成功者だけあって、シルバーの指導は結構まとも。

「相手の弱点を探す」など戦略を言語化して子供たちに伝えることができており、「とにかく勝つんだ!勝つためなら汚い手を使ってもよし!」と勢いだけは伝わってくるが、具体的にどうすりゃいいんだということが分かりづらいクリースよりもよほど適格に教えます。

ただしうまい指導者が出てくると元の指導者は焦るもので、自分で呼んできたにも関わらず、クリースはシルバーを牽制し始めます。

当惑しつつも、ベトナムでの借りもあるしってことで衝突すれば一歩引くシルバー。

ただしシルバーも曲者であり、ただ引いているだけではなさそうだということは伝わってきます。

真意の読み切れないシルバーの存在感が作品全体に良い緊張感を与えており、彼の再登板は正解だったと言えます。

加えて、演じるトーマス・イアン・グリフィスが意外ときっちりコンディションを作り上げてきたことも好印象でした。

グリフィスは『ハードジャッカー/標高10,000フィートの死闘!』(1994年)や『ヴァンパイア 最期の聖戦』(1999年)など90年代のB級アクションで活躍していた俳優であり、1962年生まれで本作製作時点では59歳。

還暦前にも関わらず体はできており、回し蹴りもスタントを使わず自分で行っています。

親父同士の対立は見苦しい

そんなコブラ会に対抗するミヤギ道とイーグル・ファングは、前作ラストで共闘を宣言していましたが、いざ稽古に入るとダニエルとジョニーの指導方針はまったく嚙み合いません。

最初はそれがコミカルに演出されているのですが、次第に埋めがたい溝になっていき、双方が相手を批判し合うという泥沼の状況にまで発展します。

高校時代に端を発する長い長い因縁に前シーズンで決着をつけたはずなのに、また二人の対立が蒸し返されるのかと思うと、ちょっといい加減にしてよって感じでした。

加えて、ミヤギ道とイーグル・ファングの指導方針が正反対であることは最初から分かっていたことなのに、何の調整もせずに一緒にやっていたこと自体、ノープランすぎやしないかと思ったし。

この通り、全然大人にならないダニエルとジョニーの関係は見苦しかったですね。あんまりこれで引っ張られてもって感じでした。

子供同士の因縁も見苦しい

同じく、子供同士の因縁も相変わらずです。

サムとミゲル、トリーとロビーはそれぞれカップルであり、所属する道場も敵味方に分かれているのですが、元はサムとロビー、ミゲルとトリーがカップルでした。

いろいろあってカップルが入れ替わって今に至っており、そんな経緯もあってお互いを敵視し合っているのですが、複雑な四角関係もシーズン4ともなってくると食傷気味になってきます。

もはや誰が悪いと言い合うようなレベルではなく、みんな何かしらやらかして今に至ってるんだから、相手を刺激しないよう努めればいいのに。

ネットいじめをテーマにした新しさ

そんなわけで既存キャラ達のドラマはイマイチだったのですが、製作陣としてもその意識はあったのか、サムの弟アンソニーと、転校生ケニーの物語を新たに追加しています。

アンソニーは女子生徒の偽アカウントを使ってケニーを騙したり、公園に呼び出して冷やかしたりするのですが、中学生のネットいじめという現代的な問題を織り込んだことは本作の大きな成果でした。

ネットを使ったいじめというのは陰湿さが際立ちますね。こうしたドラマで見せられると、改めてそう思います。

また、父親のダニエルは息子がいじめられるリスクには注意を払っていたものの、学校から指摘されるまで我が子がいじめっ子側になることを想定していなかったという点もリアルでした。

イジメに気付くということは大変なのです。

ラストの空手大会はシリーズ最大の盛り上がり

そして、ラスト2話ではすべての人間ドラマの帰着点としてオールバレー空手大会が開催されるのですが、これがシーズン1を上回る完成度でした。

キャスト達はかなりの稽古をしてきた様子で、みんな動きがキレッキレ。

カメラワークや編集の助けもあるだろうとは思いますが。それでも俳優自身がやっていることの迫力は十分に伝わってきます。

加えて、ルール変更により男子の部と女子の部の2部構成となり、クライマックスが2倍になったことも良い効果となっています。

最後の最後までハラハラさせられましたね。

またまた出ます、80年代ネタ

いまだ輝かしい高校時代を引きずり続ける中年ジョニーは、今回も80年代ネタ全開でお送りしております。

恋人カルメンとの『トップガン』(1986年)に係る会話で、トム・クルーズがかっこいいと言うカルメンに対し、いやいや、あの映画でかっこいいのはアイスマンだろと反論するジョニー。これはジョニーの見解が正しいと思います。

またジョニーとダニエルを仲直りさせたい門下生たちが『ロッキー3』(1982年)でのロッキーとアポロの和解劇を引き合いに出したかと思えば、気合を入れたいジョニーのBGMは『ロッキー4』のテーマ曲「バーニング・ハート」。

そしてコブラ会とミヤギ道の門下生が鉢合わせになるのがヴァンダム主演の『ブラッド・スポーツ』(1988年)の屋外上映。

こうした小ネタは相変わらず楽しめましたね。

【凡作】ベスト・キッド(1984年)_悪いのはダニエルさん
【駄作】ベスト・キッド3/最後の挑戦_ダニエルが阿呆すぎて心配
コブラ会(シーズン1)_まさかここまで面白いとは!【8点/10点満点中】
コブラ会(シーズン3)_質は落ちたが面白い【7点/10点満点中】
コブラ会(シーズン4)_相変わらず面白い【7点/10点満点中】

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