海外ドラマの前シーズンの内容思い出せない問題と、その対応策の検討

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雑談
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当ブログの看板は映画レビューではあるものの、ちょくちょく海外ドラマのレビューもしている通り、私は海外ドラマも大好きです。
ただし、そんな海外ドラマにも困ることがあって、好きなシリーズの新シーズンを見始めたものの、1年前に見た前シーズンの記憶がほぼ残っていないことにはよく悩まされています。

最近では「ウエストワールド シーズン2」でこの問題が発生しました。シーズン1のクライマックス直後から物語はスタートするのですが、「あれ?この人誰だったっけ?」の連続で、第一話の視聴を一旦中断するという事態にまで至りました。
そこで、この問題の整理と、これにどう対応すべきかについて考えてみたいと思います。

■でも、昔はこんなことありませんでしたよね

思い返すと、海外ドラマにハマりはじめた2000年代に、こんな問題はありませんでした。懐かしの『24 -TWENTY FOUR-』や『プリズン・ブレイク』の時代にはファン意識を持って視聴している海外ドラマシリーズなんて同時に2つか3つくらいのものでした。加えて、1シーズン24話が標準的な長さだったので、一つのシリーズへの関りが長くて深く、忘れてる暇がなかったように思います。

他方、最近のドラマの主流は1シーズン10話程度が標準であり、しかも動画配信サービスでの視聴が中心になっているため一気見をしている方も多いかと思います。10話程度を一気見して、続きは1年後。

しかも、テレビ局に加えてNetflixやAmazonまでが独自コンテンツの制作に乗り出していること、及び、中国市場向けの単純な超大作か賞狙いの悲しい映画しか制作されなくなり、居場所を失った映画界の人材がテレビ界に流出するようになったことから、今やアメリカのテレビドラマ界は優良コンテンツで溢れかえっています。

そんな中で、見たいドラマが常時何本も控えており、あるドラマをやっつけるとすぐ次に移っていくような視聴習慣が身に付いてしまうと、一つ一つのドラマの詳細なんて長く覚えてはいられません。

■個別事例

ゲーム・オブ・スローンズ

全世界で人気を博しているゲーム・オブ・スローンズ。シーズン1を見た時点で私はドはまりし、これが神作品であることを確信しました。しかし、このシリーズは舞台や登場人物が複雑に入り組んでいる上に、わき役にしか見えなかった人物がある時点から主要登場人物になったりと、過去の経緯をちゃんと踏まえながら見ないと100%楽しめないという問題があります。

当初、私は新シリーズがリリースされる度にシーズン1の第一話から見返すというスタイルをとっていました。大好きなドラマだからこそ、一つの情報も見逃したくないという思いからこれほど厳重な体制をとっていたのですが、シーズン4辺りからこのスタイルにも時間的な限界が訪れ始め、そのうち「シーズン8で終わる」という話も出てきたため、最終シーズンがリリースされるまで、新シーズンを見るのは我慢するということにしました。

大事な作品だからこそいったんお別れするという、ヘタな失恋ソングの歌詞みたいなことになったのですが、その最終シーズンも2019年4月にリリースされるので、ようやく視聴制限も解除できそうです。

マーベル×Netflix作品群

『デアデビル』『ジェシカ・ジョーンズ』『ルーク・ケイジ』『アイアン・フィスト』『パニッシャー』、及びクロスオーバー作品『ザ・ディフェンダーズ』から成るマーベル×Netflixの一連の作品群。
2015年にNetflixがオリジナル作品の制作に舵を切った際の看板を担った作品群なのですが、すべての作品が世界観を共有しており、あるシリーズの脇役が別のシリーズにも顔を出したりと、かなり細かい遊びが施されています。

ただし、1シーズン13話という他のテレビシリーズよりもややボリュームのある構成であり、しかも累計で12シーズン。一巡するだけでも大変なので、前シーズンの復習をしている余裕なんてありません。なので、細かい遊びをされても、視聴中に気付くことはほぼありません。視聴後に他の方が書かれた解説ブログを読んで「ふーん」と思う程度です。

最近『パニッシャー』シーズン2の視聴を始めたのですが、主人公のパニッシャー以外の登場人物を誰一人覚えていませんでした。マダニ捜査官やビリー・ルッソといった重要人物すら覚えていない状態だったので、最初は何が何だかサッパリでした。

マーベルの親会社であるディズニーが独自の動画配信サービスを開始することに伴い、Netflixとのアライアンスを終了させる方向で動いており、この作品群ももうすぐ終了するとのことです。好きな作品群だったので残念ではあるものの、把握しきれなくなる手前で終わってくれたので、ほっとする気持ちもありました。

BLOODLINE ブラッドライン

これは途中で断念しちゃったパターン。

ブラッドラインは一時期、Netflixの柱を担っていた大人のサスペンスドラマです。かのスピルバーグがこの作品の大ファンで、自身の監督作『レディ・プレイヤー1』の主要登場人物の一人にベン・メンデルソーンをキャスティングしたのは、本作に出演した彼に目を付けたからだと言われています。また、スピが最近プロデューサーを務めた『ファースト・マン』には、本作の主演のカイル・チャンドラーが出演していましたね。

内容をザックリ説明すると、地元の名士一家に犯罪者が一人おり、ほっとくと家族みんなが巻き込まれかねないので身内で始末して行方不明ということにしたのだが、じわじわと疑いの目が向き始めるという、とても心臓に悪いサスペンスです。

シーズン1と2は奇跡的な面白さで思わず一気見させられ、シーズン2の最終話はクリフハンガーで終わったのですが、その続きとなるシーズン3は1年後。もう何も覚えていませんでした。

特に本作はサスペンスドラマなので、過去エピソードの詳細を覚えていないことは致命的であり、シーズン3の第一話を15分ほど見たところで継続を断念しました。大好きなシリーズだっただけに、いつかシーズン1から見返したいとは思っていますが。

■対応策はあるのか

過去のエピソードをすべて見返す

もっとも確実な方法ですね。まず間違いなく記憶が復活します。

ただし、ゲーム・オブ・スローンズの項目で前述した通り、多くのシーズンを重ねているシリーズだとあまりに負荷が重すぎて崩壊します。特に昨今は見たいコンテンツで溢れかえっているので、ひとつのシリーズにこれほどの時間をかけている余裕はなく、現実的な対応とは言えません。

wiki等で前シーズンのあらすじを読んで思い出す

多分、もっとも手っ取り早い方法であり、新シーズン第一話で疑問符が浮かんだ多くの人が真っ先に試す方法ではないでしょうか。

問題は、ある程度記憶が残っているドラマでないと有効ではないということです。例えば前述した『パニッシャー』シーズン2のケースだと、私はマダニ捜査官やビリー・ルッソの存在すら忘れていたので、文字であらすじを読んでも記憶は復活しませんでした。映像メディアにとって文字の情報は補助にしかならないのです。

【Netflix限定】前シーズンまでのおさらい動画を見る

Netflixには「予告編など」という項目に、過去シーズンの概要を3分程度にまとめた総集編と呼ばれる動画が収納されています。

視聴者側の問題を配信側も認識した上で、それへの対応策を先回りして準備してくれているというNetflixらしい実に親切なサービスなのですが、果たしてその実効性はと言うと、私の経験上はほとんど使いものにはなりませんでした。

『パニッシャー』と『BLOODLINE ブラッドライン』で試してみたのですが、どちらのケースでもほとんど何も思い出せませんでした。たった3分では情報が少なすぎて、薄れている記憶を呼び戻すことなど到底できないのです。特に、詳細な情報までが必要となる『BLOODLINE ブラッドライン』では焼け石に水どころではない状況となりました。今後は改善されるのかもしれませんが、現時点ではほぼ無意味な手段だと言えます。

直近シーズン最終話だけを見返す

私がもっとも有効だと思っている方法です。

前述した通り、あらすじを読んだりおさらい動画を見ても、一度忘れてしまった内容を思い出すことは難しく、かと言って過去のエピソードをすべて見返すことは効率が悪すぎる。そこでもっともオススメなのが、直近シーズンの最終話のみを丸々見返すことです。

直近シーズン最終話は新シーズン第一話に隣接しているエピソードである上に、最終話はシーズン中もっとも情報量が多いエピソードであることが多いため、効率的に必要な情報の再接種が可能です。実際、『ウエストワールド』シーズン2と『パニッシャー』シーズン2はこれで何とかなりました。
ただし、細かい伏線が重要となる『BLOODLINE ブラッドライン』を救うことはできなかったので、完全な方法ではありませんが。

以上、海外ドラマを見ていて困った時の参考にしていただければと思います。

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