ブライト【3点/10点満点中_ファンタジー音痴の監督がせっかくの世界観を台無しにした】

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[2017年Netflixオリジナル作品]

3点/10点満点中

■Netflix史上最大の作品

Netflix史上最高額の予算がかけられたテレビ映画であり、監督もキャストも超豪華。350万ドルで落札されたというマックス・ランディスの脚本はクライムアクションとファンタジーという本来は混ざりようのない2ジャンルをうまくミックスしており、これはかつてない映画だったと言えます。

■デヴィッド・エアー監督とファンタジーという組み合わせの悪さ

ただし、『スーサイド・スクワッド』に続いてデヴィッド・エアーがファンタジーにまったく向いていなかった。これが本作の敗因でした。確かにランディスの構築した架空のロサンゼルスは興味深いものの、エアーはこの世界を愛でることなくさっさとクライムアクションを始めてしまうため、視聴者はこの世界の基本原則すら理解できないまま、目まぐるしいアクションの傍観者になってしまいます。

■氾濫する意味不明なワードの数々

この世界はエルフ・人間・オークの3種族によって成り立っているが、その他に魔法を扱える「ブライト」という連中がいたり(主にはエルフだが、エルフ以外の種族にも稀にブライトがいるらしい)、「ダークロード」というよく分からないものを復活させようと「インファーニ」というこれまた謎の組織が暗躍しており、FBIの「魔法課」と小競り合いを繰り広げている。そしてダークロード復活のカギとなるアイテムが「ワンド」というものらしく、このワンド争奪戦が物語の中心に位置づけられるのですが、とにかく「ブライト」「ダークロード」「インファーニ」「魔法課」「ワンド」がそれぞれどういうもので、どう関連し合っているのかが分かりづらいのです。また、ワンドはあらゆる部族が欲しており、ワンドを持つ主人公達は街全体から狙われることとなるのですが、このワンドがどれほど有難いものなのかも分からないため、その争奪戦がまるで盛り上がりません。

■良心的バディには興味を惹かれない

ウィル・スミスは毎度おなじみのウィル・スミスです。口や態度は悪いが心根の良いお兄ちゃんという『メン・イン・ブラック』や『アイ・ロボット』などで演じてきた役柄と何ら変わらない個性の持ち主であり、ここまで見慣れてしまうとさすがに飽きます。ジョエル・エドガートン演じるオーク捜査官・ジャコビーは、「見た目はいかつく差別を受けてはいるが、もっとも美しく正しい心を持った者」というこの手の物語のテンプレートから1ミリもズレないありふれたキャラクターであり、今までアクション映画に何百回と登場してきたこの手の良心的なバディを見せられたところで、特に感じるものはありませんでした。

本作はシリーズ化が企画されているようなのですが、このクォリティが続くようだと第2弾は相当厳しいと思います。

Bright

監督:デヴィッド・エアー

脚本:マックス・ランディス

製作:エリック・ニューマン、デヴィッド・エアー、ブライアン・アンケレス

出演者:ウィル・スミス、ジョエル・エドガートン、ノオミ・ラパス、ルーシー・フライ、エドガー・ラミレス

音楽:デイヴ・サーディ

撮影:ローマン・ヴァシャノフ

編集:マイケル・トロニック

製作会社:オーバーブック・エンターテインメント、トリガー・ワーニング・エンターテインメント、グランド・エレクトリック

配給:Netflix

公開:2017年12月22日

上映時間:117分

製作国:アメリカ合衆国

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