デアデビル(シーズン1)_素晴らしいキャラいっぱい【7点/10点満点中】

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マーベルコミック
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ヒーローものながら堅実な作風

よく言えば堅実、悪く言えば地味な作風のドラマであり、作品の楽しみ方が分からない最初の数話ではやや退屈さを感じたのですが、現在の物語と同時進行で過去のエピソードが披露され、主要登場人物に対する愛着が生まれ始めた辺りから、ドラマからまったく目を離せなくなりました。

最高すぎるヴィラン

出色なのは本作のヴィランであるキングピンことウィルソン・フィスクのキャラクターであり、見た目はゴリゴリのヤクザで、キレると手が付けられないほどの凶暴性を発揮するが、一方で女性に対して奥手だったり、部下を激しく信頼したりといった妙に人間臭い部分もあり、一般的なヴィランとはかなり趣の異なる人物となっています。彼は自身の目的達成のためにロシアン・マフィア、日本のヤクザ、中国の麻薬商人、ウォール街の投資家(!)といった世界中の危険人物達との同盟関係を構築しているのですが、デアデビルの暗躍により計画がうまくいかなくなって同盟相手達から嫌味を言われるようになっても決して感情的にならず、必要ならば謝罪のために自ら足を運ぶといったビジネスマンらしい態度も見せます。決して尊大にならず、組織のためならきちんと謝罪できる男、それがウィルソン・フィスクなのです。

仕事でうまくいかなかった時、理不尽なトラブルに巻き込まれた時、彼の姿を見るととても励まされます。フィスクのような権力者であっても、目的遂行のためなら頭を下げることがあるのだと。この複雑な悪人を演じるのはヴィンセント・ドノフリオですが、彼特有の怪しげな空気や、芸の幅の広さにより、フィスクが見事に表現できています。

不殺ゆえに効率の悪いヒーロー

対するデアデビルは不殺のヒーロー。殴ってもまた立ち上がってくる大勢の敵とたった一人で延々戦うという非効率この上ない戦闘スタイルに最初の数話ではかなりイライラさせられるのですが、今の彼を作り上げたものは何だったのかという過去のエピソードにより、その不殺スタイルが抒情的に説明されます。彼は勝利や処刑を目的にした戦士ではなく、その目的はあくまで哀れな被害者を出さないこと。本質的に悪人に対する関心はなく、その点がシーズン2で登場するパニッシャーとの衝突を生むこととなります。

MCUと共有された世界観

本作はマーベルシネマティックユニバースと世界観を共有しており、『アベンジャーズ』後のNYを舞台にしています。チタウリ軍の攻撃によりスラム化したヘルズキッチンの建て直しがデアデビルとフィスクに共通する目的なのですが、精神面での復興を重視するデアデビルに対して、貧困層の強制排除による大規模再開発がフィスクの方法であり、まさに理念と理念の衝突こそが本作の見せ場です。ただし、予算の問題かヘルズキッチンがどれほど荒れているのかが具体的に描写されておらず、両者の理念への共感が深まらないことが作品のアキレス腱ともなっています。

≪マーベル×Netflix≫
デアデビル(シーズン1)_素晴らしいキャラ達いっぱい【7点/10点満点中 】
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