映画のセル版ソフトを買い続けるべきか?

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また買っちゃいました

最近、『フルメタル・ジャケット 日本語吹替音声追加収録版Blu-ray』というセル版ソフトを購入したのですが、実はこの映画の通常版ソフトをすでに持っていることと、価格帯も高いことからしばらく悩んでいたものの、最終的に「今買っておかないと、今後見られなくなるかも」との判断から購入に至りました。この件から、セル版ソフトとの付き合い方についてちょっと考えてみました。

無駄遣いの遍歴

現在、私は30代後半なのですが、高校時代に小遣い貯めてレーザーディスクを購入したことに始まり、以後20年以上に渡ってセル版ソフトを買い続けてきました。その間、ハードの進化により旧来メディアの供給が止まったり、画質・音質面で視聴に耐えられなくなったりして、コレクションを買い直さねばならないという事態に遭遇したこと2回。

その際に生じるのが過去のメディアの清算や、ダブったタイトルの処分なのですが、レーザーディスクのコレクションを丸ごと処分した際には約300枚を4,000円で、Blu-rayとダブったDVDを処分した際には約100枚を7,000円で買い叩かれ、1枚数千円したソフトが駄菓子のような値段で買い取られていく様にはとても悔しい思いをしてきました。

また、セル版ソフトも1000枚を越えてくるとそこそこの場所を占有するもので、所帯持ちには結構きつかったりします。

映画ソフトの購入はやめられるのか?

そこで行きつくのが「映画ソフトを買うのはもうやめよう」であり、動画配信サービスも随分と拡充されてきたのでNetflixやAmazonプライムビデオのご厄介になってセル版ソフトの購入は控えてきたのですが、最近になって思い知らされたのが「見たい時に見られなくなっている映画が結構ある」ということでした。

続編の公開に合わせて『ジュラシック・ワールド』と『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』を見ようとしたところ、Netflixからは姿を消し、Amazonプライムビデオでは有料となっていました。恐らくは今後も見続ける映画なのでAmazonで有料レンタルするくらいならとBlu-rayを購入しましたが、これでは議論が逆戻りです。

供給側の事情がモロに反映される動画配信サービスは不安定

2018年6月にAT&Tによるタイムワーナー買収の報道がありました。ワーナーはNetflixとの関係が深く、従来はワーナーの新作タイトルをNetflixで視聴できていたのですが、当該M&Aは独自の動画配信サービスを構築したいAT&Tがコンテンツ獲得を目的としたものだったことから、今までNetflixで見られていたワーナー作品は両社の契約終了とともにごっそりと抜けていくことでしょう。

また、AmazonはHBOとのアライアンスを結び、2018年4月からは『ゲーム・オブ・スローンズ』や『トゥルー・ディテクティブ』といった人気タイトルがプライムビデオで見放題になるという嬉しいこともありましたが、このアライアンスも永続的なものではなく、いつかはごっそりと配信停止になる日が来るのです。

結局、動画配信サービスは未来永劫アテにはできない。好きな作品は自分で所有しておくしかないということになります。

マーケットの縮小により、ソフトはすぐに廃盤化している

さらに厄介なのが、ディスクメディアの市場は縮小の一方であり、初回プレスされたっきり廃盤になるタイトルがかなり多いということです。

懐かしのDVD時代には「初回限定」と銘打たれた商品が数か月後にはジャケットをちょっとだけ変えて再販され、限定商品だと信じていた購入者に憤慨されるということがよくありましたが、現在はそれとは正反対の状況となっています。初回限定版は本当に初回にしか制作されないし、初回限定版と銘打たれていなくても買えなくなる商品も多い。買える時に買っておかないと、後にプレミアム価格でしか入手できなくなるという困ったことになっているのです。

例を挙げると、ちょっと前までAmazonで千円ほどだった『パルプ・フィクション』のBlu-rayに、現在では一万円超の値がついています。廃盤状態にあるためです。『パルプ・フィクション』のようなビッグネームならば待っていればいつかは再販されるのでしょうが、①一般的な知名度が低く購入者が少ない作品、②権利関係が不安定な作品、③メジャー作品でもコレクター仕様の商品などは、一期一会のつもりでいないと後に入手できなくなるリスクがあります。

この点、今回のフルメタル・ジャケット吹替版は③に該当すると考え、ちょっと高い気はしても今しか入手の機会はないと思って購入しました。

廃盤化以外にも脅威はある

羽賀研二吹き替えの『アラジン』や田代まさし吹き替えの『フォールームス』のように、タイトル自体は生きていても商品の一部が差し替え、または、削除という事態はたまに発生しています。特に羽賀研二の『アラジン』は評判が良く、幼少期に見たこのバージョン以外は受け付けないという層もいて、ディズニーがこのバージョンを封印したことを惜しむ声は少なからずあります。

また、『燃えよドラゴン』の特典映像の一部が権利切れで新バージョンからは削除されるということで、それまで2,500円で入手できていた旧バージョンが突如高値で取引されるようになったりと、コンテンツはどこでどう変貌するかわかりません。

その他、『スターウォーズ』『シャイニング』『アビス』『レオン』『トロイ』のように特別編やディレクターズ・カット版しか商品化されなくなり、慣れ親しんだ劇場公開版が流通しなくなるというケースもあります。

惚れた者の弱み

動画配信サービスという大きなテーブルの上に何かしらのコンテンツが乗っていれば満足できるライトユーザーならば問題ないのでしょうが、特定の映画を偏愛していて「好きな映画を好きな時に見たい」という強い欲求を持つ者や、「吹き替え版に特に愛着がある」という者は、ソフトを手元に置いておくしかないのです。そして、メディアが廃れるとブックオフやゲオに安く買われていく。悲しいかな、これを繰り返すのみなのです。

いろいろと考えましたが、ソフトは買い続けるしかないという結論に至りました。

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