サスペンス・ホラー

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得体の知れない脅威

ファンタジー・アイランド_米版シベ超【3点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2020年 アメリカ)ネットフリックスで配信されていたところをたまたま見たのですが、まぁ酷い映画でしたね。不思議な島を舞台にしたホラーなのですが、島の規則性がイマイチ判然としない状況で、「実は〇〇は××だったんです!」という展開を繰り返さ...
陰謀

ザ・バンク 堕ちた巨像_思うような人生を送れない場合もある【8点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2009年 アメリカ、ドイツ、イギリス)登場人物たちの私情は描かれず、ひたすらに仕事として巨悪に立ち向かう捜査官と検事補の姿が激熱な70年代風サスペンス。そのストイックな作風、全体に張り詰めるピリピリとした空気感は上出来だったし、善悪が混...
得体の知れない脅威

地獄が呼んでいる_驚異的に面白い社会派パニックホラー【9点/10点満点中】(ネタバレなし・感想・解説)

(2021年 韓国)一話ずつ見るつもりが、一日で全話を見てしまったほど面白いドラマでした。地獄からの使者が人を殺しまくるという超常的な設定を置きつつも、集団ヒステリーや権力の暴走といった社会派な内容を据えた驚異の構成力が光っています。 感想...
実録もの

ナルコス:メキシコ編(シーズン3)_シリーズで一番つまらない【5点/10点満点中】

(2021年 アメリカ)大好きなシリーズなのですが、本シーズンではサブプロットを増やしすぎで勢いが生まれていないし、見どころであるナルコ(密売人)達の成り上がり物語にも魅力がなくなっており、シリーズで最低の出来だったと言えます。このままジリ...
クライムサスペンス

トラフィック_社会人として最悪な態度とは【6点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2000年 アメリカ)メキシコ麻薬戦争を描いた傑作として認識されている作品ですが、私は中途半端な温度感の作品だと感じました。麻薬カルテルとの直接的な戦いが描かれるメキシコパートは他の犯罪映画と比較するとパンチ不足だし、娘がヤク中になった一...
サイコパス

プリズナーズ_この酷い世界に神はいない【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2013年 アメリカ)少女誘拐事件の被害者家族が、容疑者に凄まじい暴行を加えるという衝撃作なのですが、それを通して被害者と加害者の同一化や、善悪のボーダーレス化、引いては神の不存在までが描かれるという裾野の異常に広い作品でした。こういう知...
得体の知れない脅威

イカゲーム_怖い!エグイ!面白い!【8点/10点満点中】(ネタバレなし・感想・解説)

(2021年 韓国)概要はありがちなデスゲーム系なのですが、視聴者に余計な疑問を抱かせない緻密な設定、ゲームのシンプルさゆえの怖さ、崖っぷちの参加者達の心理戦でイヤ~な汗をかかせられました。一日一話のペースで見ようと思っていたのですが、結局...
クライムサスペンス

THE GUILTY/ギルティ (2021年)_タイトで面白いスリラー【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2021年 アメリカ)緊急通報ダイヤルのオペレーターを主人公にしたスリラーで、ある一場面を除いてはジェイク・ギレンホールの演技と電話でのやりとりのみで進行していきます。ギレンホールの暑苦しい演技(褒めてます)と『TRUE DETECTIV...
サイコパス

クズとブスとゲス_えらいものを見てしまった【8点/10点満点中】(ネタバレなし・感想・解説)

(2016年 日本)恐ろしく異常で突き抜けた映画で、何やら社会に怒っている監督の熱量に圧倒されました。インディーズ映画にはこれくらいの勢いが欲しいという、ある意味で理想的な作品となっています。しかもただ異常なものを見せるだけではなく、一般人...
実録もの

仁義なき戦い 完結篇_蛇足だけどそこそこ面白い【6点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(1974年 日本)シリーズ第5弾。美しく終わった『頂上作戦』のラストを半ば台無しにする形で強引に製作された作品だけあって、出来はシリーズ最低でした。それでも面白いのは面白いんですけどね。でもまぁ人気キャラの切り捨てが酷かったり、広能の老害...
実録もの

仁義なき戦い 頂上作戦_小林旭がかっこいい【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(1974年 日本)シリーズ第4弾。愚か者や卑怯者が足を引っ張るという構図は従前の通りなのですが、その足を引っ張る者の一人に主人公 広能(菅原文太)も加わるという点が斬新で驚きました。モラルの規範的存在だった広能の無能化は、ヤクザの時代の終...
実録もの

仁義なき戦い 代理戦争_人を喰わにゃあ、おのれが喰われるんで【8点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(1973年 日本)シリーズ第3弾。血生臭い抗争よりも権威・権力を巡ってのパワーゲームに主眼を置いたシリーズの真骨頂的作品で、複雑極まりない構図を短時間で描き切った脚本・演出の力技が光ります。また一番良いところで終わるという『帝国の逆襲』を...
実録もの

仁義なき戦い 広島死闘篇_まさかのラブストーリー【8点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(1973年 日本)シリーズ第二弾。北大路欣也と梶芽衣子の悲恋と、狂犬 千葉真一が暴れ回る物語が並走する内容なのですが、それぞれに見応えがあって大変楽しめました。ヤクザを題材にしながらも、普遍的な物語を紡いでいることが本作の最大の強みではな...
実録もの

仁義なき戦い_内容は一般的な組織論【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(1973年 日本)義理人情を重んじる侠客という従来のヤクザ映画のフォーマットを破壊し、卑怯者、臆病者も大勢いるというカオス状態を描き切った名作。腹の探り合いや組織内の秩序維持など一般社会にも通じるテーマが多いので、ヤクザ映画に抵抗がある人...
クライムサスペンス

孤狼の血 LEVEL2_鈴木亮平怖すぎ【8点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2021年 日本)とにかく鈴木亮平が怖い映画。社会の秩序も任侠の秩序も破壊しながら呉原に迫ってくる鈴木亮平はもはや怪獣でした。そして、熟年刑事と組んでこれを阻止しようとする松坂桃李側の物語からは80年代バディ刑事の香りがしてきて、いろいろ...
クライムサスペンス

孤狼の血_熱く面白いオールスターヤクザ映画【8点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2018年 日本)日本映画界では久々のオールスターヤクザ映画で、内容も良いのでとても楽しめました。言葉遣いも暴力描写も荒々しいのですが、イケメン俳優を大量投入することで印象をマイルドにしており、一般大衆へのアピールもバッチリ。しかもそのイ...
陰謀

ベケット_陰謀の正体に魅力がない【6点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2021年 イタリア・ブラジル・ギリシャ)Netflix初のギリシャ映画で、国際色豊かな布陣を揃えてはいるのですが、どうにもそれが映画としての面白さには繋がっていません。またサスペンスアクションと政治劇のハイブリッドを狙った構成も成功して...
陰謀

ザ・ハント_風刺と娯楽の高度なハイブリッド【9点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2020年 アメリカ)マンハントものとして優れているだけではなく、鋭い風刺劇としても見応えがありました。ハリウッド映画では珍しくリベラルエリートたちの欺瞞を暴いた点は大きく、なぜこれをトランプが批判したのかはよく分かりません。ともかく、見...
陰謀

Z(1969年)_豊かな娯楽性と高い思想性【8点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(1969年 フランス・アルジェリア)ポリティカルスリラーの傑作とされる作品なのですが、製作から半世紀以上経った現在の目で見ても圧倒的に面白く、娯楽作として非常に優れています。また冷戦時代の作品ながら現在でも通用する批評性を纏っており、その...
得体の知れない脅威

バクラウ 地図から消された村_舐めてた寒村が実は…【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2019年 ブラジル)村の状況がじっくり描かれる前半はちょっと退屈なのですが、容赦のない暴力の花が咲く後半の展開には大興奮でした。社会的なメッセージ性よりも何も、カタルシスに溢れたアクション映画として素敵でした。ここまできっちりと反撃のカ...
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