2010年代

スポンサーリンク
クライムサスペンス

ゲットバック 奪還_パッケージ詐欺に騙されないで!【3点/10点満点中】(ネタバレなし・感想・解説)

(2016年 ドイツ)90年代にハリウッドを席捲した監督ウォルフガング・ペーターゼンの実に10年ぶりの監督作であり、母国ドイツでは30年ぶりの仕事となるのですが、これが驚くほど面白くなく、10年も仕事をしていないとどんなにうまかった人でも腕...
サイコパス

ブレスラウの凶禍_監督は亜人のファンだと思う【4点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2018年 ポーランド)すべてのサスペンス映画でも最上位クラスじゃないかというほどグロ描写が突き抜けており、その迫真性には度肝を抜かれました。ただしそのグロ描写と釣り合うほどには犯人像が突き詰められていなくて、「なぜわざわざこんな面倒くさ...
クライムアクション

デンジャラス・プリズン_笑えるほど突き抜けたバイオレンス【8点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2017年 アメリカ)『トマホーク ガンマンvs食人族』(2015年)で見事な手腕を見せたS・クレイグ・ザラー監督の2作目。現実的な物語が中盤以降に非現実の世界に突入していくという構成や、度を越したグロ描写の連続という『トマホーク』の特徴...
クライムサスペンス

ブラッド・スローン_善良なお父さんがヤクザの幹部に【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2017年 アメリカ)交通事故で服役したエリートサラリーマンが犯罪グループ内で出世しゴリゴリのヤクザになるという、概要だけ聞くとワクワクしそうな成り上がりムービーを期待させられるのですが、実際には犯罪ってイヤだなぁ、刑務所って怖いなぁとい...
実録もの

オーバードライヴ(2013年)_無茶する親父のデカすぎる背中【8点/10点満点中】(ネタバレなし・感想・解説)

(2013年 アメリカ)ロック様が街のダニ掃除を買って出るような痛快アクションではなく、ヒリヒリとした潜入の緊張感が前面に出ており、また親子の情愛に感動させられるような情感のたっぷりのクライム・サスペンスでした。加えてアメリカの司法制度の問...
社会派

魂のゆくえ_聖職者版タクシードライバー【6点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2018年 アメリカ)『タクシードライバー』(1976年)の脚本家ポール・シュレイダーによる陰鬱なドラマ。シュレイダーらしく含蓄に富んだ内容で見応えはあるのですが、今までシュレイダーが世に送り出してきた傑作群と比較すると落ちる出来かなと思...
実録もの

NY心霊捜査官_悪魔が関わるホラーは怖くない【3点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2014年 アメリカ)気味の悪い場面はあるものの怖くはなく、ホラー映画として失敗しています。またミステリーとしても壊れた主人公の再生の物語としても正常に機能しておらず、何も良い部分のない映画となっています。 © 2014 - Screen...
人間ドラマ

ごっこ(2018年)_ありえない展開だらけのトンデモ映画【3点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2018年 日本) 演技の質は高く、疑似親子が本物の親子になっていく様は感動的であり、見るべきところのある映画ではあるのですが、話は論理的に破綻しており、突飛な展開、理解不能な説明などが多く、結末へ近づいていくほどに心は離れていきました。...
人間ドラマ

光をくれた人_胸を締め付けるリアルかぐや姫【8点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2016年 アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド)「あなたならどうしますか?」と問われるような映画であり、特異なシチュエーションながら誰もがわが身に置いて考えられるような普遍性を兼ね備えています。心理描写が細やかなので話の先が見えそ...
人間ドラマ

シークレット・ルーム/アイ’ム ホーム 覗く男_尻切れのラストは反則【4点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2016年 アメリカ)ありえない設定の中で起こる極端な物語なので、感情移入はできませんでした。もっと観客がわが身のことと思えるような仕掛けを入れておけばよかったのに。意味のある主張は込められているのでまったくダメな映画ではありませんが、楽...
青春もの

レディ・バード_まさかアメリカの女子高生に感情移入できるとは!【8点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2017年 アメリカ)アメリカ製の青春映画は基本的に不得意なのですが、本作だけはいけました。描かれているのは文化的背景にとらわれない若者の普遍的な悩みだし、重くなり過ぎることなく笑いを含めながら見せるという語り口も良く、大変感情移入できま...
戦争

1917 命をかけた伝令_文句のつけようがない出来【9点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2019年 イギリス・アメリカ)戦争映画の新たなスタンダードになるのではという程の映画でした。全編に渡る映像的な刺激に加えて、細かな演出や構成もすべて成功しており、文句をつける部分が見当たらないほどの壮絶な完成度となっています。なお、私は...
クライムサスペンス

グッド・タイム_犯罪者はアホという真理【5点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2017年 アメリカ)泥縄の犯罪計画でどんどん追い込まれていく犯罪者の一晩の物語。展開にはスピード感があり、演技の質も高いものの、クライムサスペンスなのか社会派ドラマなのかブラックコメディなのかを決めかねた演出のため全体が掴みづらい作品と...
陰謀

ザ・コールデスト・ゲーム_緊迫感が凄い【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2019年 ポーランド)1962年のキューバ危機を背景に、チェスの米ソ親善試合と諜報戦を組み合わせたというごった煮感が凄く、多少の粗さは感じました。ただし肝心の諜報戦には緊張感が張り詰めており、上映時間もコンパクトで見やすく、最初から最後...
エージェント・殺し屋

リミット・オブ・アサシン_ラストの討ち入りは大迫力【6点/10点満点中】(ネタバレなし・感想・解説)

(2017年 アメリカ・中国・南アフリカ)話がとっ散らかっており、主人公の行動原理すら説明できていないので映画としての出来は悪いのですが、スタントマン出身監督の手腕でアクション演出がとにかく素晴らしく、アクションを見るための映画と割り切って...
終末

ディストピア パンドラの少女_ゾンビの進化論が興味深い【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2017年 イギリス)一応はゾンビ映画なのですが、ゾンビの設定が論理的に突き詰められていて、最終的には人類とゾンビの種族の存亡をかけた争いになっていくという尋常ではない風呂敷の広げ方をする物凄い映画でした。これは必見。 © 2016 - ...
その他アクション

ブッシュウィック-武装都市-_臨場感は素晴らしいが話がつまらない【5点/10点満点中】(ネタバレなし・感想・解説)

(2017年 アメリカ)戦闘場面をワンカットで切り取った映像が素晴らしく、日常が破壊される様には大変な臨場感がありました。ただしキャラやプロットといった映画らしく見せるためのその他の構成要素が弱く、もっと面白くしようもあったのに不発に終わっ...
青春もの

ミストレス・アメリカ_リア充の薄っぺらさ【6点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2015年 アメリカ リア充の薄っぺらさに対する非リアからの批判というテーマの選び方、リア充のどこが薄っぺらなのかをネチネチと指摘するような一連の描写は興味深かったのですが、作品全体がそこまで楽しくはなっていませんでした。もうちょっとテン...
人間ドラマ

マリッジ・ストーリー_離婚ドラマの新たな傑作【8点/10点満点中】(ネタバレなし・感想・解説)

(2019年 アメリカ)「お互いの人生を尊重して離婚を決意しました」みたいなことを言っていたスマートな夫婦が繰り広げる泥沼の離婚劇。当事者の問題に部外者が絡むことでどんどんこじれていく様がよく描かれています。 ©Netflix あらすじ 舞...
実録もの

アフターマス_シュワの演技力不足が史実を軽くしている【4点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2017年 アメリカ)ドラマティックな史実を物凄く下手くそに映画化してしまった作品でした。語り口のまずさに加えて史実のどの部分にフォーカスするのかという選択もうまくいっておらず、全体的に失敗しています。また、シュワルツェネッガーに彼の演技...
スポンサーリンク