2010年代

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中世・近代

フッド:ザ・ビギニング_中世のダークナイト【5点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2018年 アメリカ)何度目なのか分からないロビンフッドの映画化ですが、今回は『ダークナイト』(2008年)のような光の騎士と闇の騎士の対比や、ヒロインを間に挟んだ三角関係という構図が置かれています。この試み自体は悪くなかったのですが、う...
クライムサスペンス

孤狼の血_熱く面白いオールスターヤクザ映画【8点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2018年 日本)日本映画界では久々のオールスターヤクザ映画で、内容も良いのでとても楽しめました。言葉遣いも暴力描写も荒々しいのですが、イケメン俳優を大量投入することで印象をマイルドにしており、一般大衆へのアピールもバッチリ。しかもそのイ...
社会派

友罪_てんでばらばらな群像劇【6点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2018年 日本)豪華キャストの熱演に支えられてそこそこ見ていられるし、いくつも並んだエピソードの中には面白いものもあったのですが、全体を貫く芯のようなものがなく最後まで個別エピソードがバラバラなままだし、最も重要な少年Aへの考察が甘いし...
得体の知れない脅威

バクラウ 地図から消された村_舐めてた寒村が実は…【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2019年 ブラジル)村の状況がじっくり描かれる前半はちょっと退屈なのですが、容赦のない暴力の花が咲く後半の展開には大興奮でした。社会的なメッセージ性よりも何も、カタルシスに溢れたアクション映画として素敵でした。ここまできっちりと反撃のカ...
DCコミック

グリーン・ランタン_イケメンは死ね!とキレるヴィラン【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2011年 アメリカ)2億ドルもの巨費を投じながら批評的にも興行的にも大失敗した作品であり、確かに『ダークナイト』三部作やMCUと比較すると随分と面白くないのですが、あらためて見るとそれほど悪くもないという印象でした。今回のヴィランである...
得体の知れない脅威

プラットフォーム_人の問題・神の問題【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2019年 スペイン)資本主義社会の歪みをカリカチュアした物語なのですが、風刺的な面だけではなく、密室劇としてもグロテスクなホラーとしても一級品。短い上映時間ということもあって、かなり密度の高い作品に仕上がっています。 感想 資本主義社会...
青春もの

スーパーティーチャー 熱血格闘_ド兄先生の教育論が熱い【6点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2018年 香港)特殊部隊上がりのドニー・イェンが高校教師になるというコメディとしか思えない題材なのですが、意外と真面目な教育論がぶち込まれていて、その主張は傾聴に値します。ただしドラマ部分には日本の学園ものをトレースしただけという雑さが...
終末

ワールド・ウォーZ_竜頭蛇尾とはこのこと【6点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2013年 アメリカ)モブパニックと大都市破壊の描写は凄まじく、とても良いものが見れる映画です。さすがは2億ドルもかけただけのことはあります。ただし物語に力強さがないし、主人公の行動にも不合理な部分があって、映画として面白かったかと言われ...
エージェント・殺し屋

ザ・コンサルタント_設定が渋滞を起こしている【5点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2016年 アメリカ)会計上の不正を発見された企業が会計士の口封じをしようとしたら、その会計士は戦闘のプロだったというB級にも程がある話なのですが、これを立派に見せようとその会計士にいろんな設定をくっつけた結果、設定が渋滞を起こして訳が分...
その他コミック

ヘルボーイ(2019年)_ゴア描写の宝石箱や~【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2019年 アメリカ)ファンタジー寄りだったデル・トロ版からは一転し、『ディセント』(2006年)のニール・マーシャル監督は本作を文字通り地獄絵図のようにしており、絶え間なく繰り出されるゴア描写には度肝を抜かれました。映画としても面白く仕...
DCコミック

ウォッチメン(2019年)_素晴らしい面白さ【8点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2019年 アメリカ)ウォッチメンの濃い世界観にはミニシリーズの尺がピッタリであり、ザック・スナイダーの映画版以上に楽しめました。現実と似て非なる世界という歴史改変ものとしての醍醐味に、圧巻のキャラクター劇に、複雑な謀略と、『ウォッチメン...
中世・近代

リンカーン(2012年)_日本人にはピンとこないかも【6点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2012年 アメリカ)一般的には清廉潔白な理念派のイメージの強いリンカーンが、実は改憲のためには権謀術数も辞さない強い政治家だったことが描かれた作品であり、その意外な人物像には興味を惹かれたのですが、如何せん当時の政情や憲法論がうまくまと...
社会派

ローマンという名の男 -信念の行方-_成功も失敗も不意にやってくる【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2017年 アメリカ)成功の一歩手前にまで来ていたのに、たった一つの最悪な選択のために自分自身も他人も裏切ってしまった男の悲しい物語であり、その普遍的な問題提起には対岸の火事とは思わせないパワーがありました。残酷な大人の寓話として私は楽し...
テクノロジー

レプリカズ_意表を突く展開で見応えあり【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2018年 アメリカ)科学や倫理を扱う硬派な作品として始まりながら、後半で意外な転調をすることが楽しい映画でした。世評は振るわないようですが。私は大いに気に入りました。つくづく、映画とは自分の目で見るまで分からないものです。 あらすじ 科...
陰謀

ドラゴン・タトゥーの女_キャラは良いがミステリーが面白くない【6点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2011年 アメリカ・スウェーデン)フィンチャーによるキメキメなイントロのカッコよさと、リスベットの男前ぶりが最高な作品だったのですが、肝心のミステリーに面白みがなかったために、キャラクター劇の域を脱していないことが残念でした。 あらすじ...
クライムアクション

ザ・フォーリナー/復讐者_間違った相手への復讐劇【7点/10点満点中】(ネタバレなし・感想・解説)

(2017年 イギリス・中国・アメリカ)リベンジものと複雑な政治劇がうまく組み合わされたスマートなアクション映画であり、復讐者となるジャッキーの熱演には真に迫るものがあって、かつその動きには相変わらずキレがあり、多くの点で成功した良作となっ...
その他アクション

コブラ会(シーズン1)_まさかここまで面白いとは!【8点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2018年 アメリカ)『ベスト・キッド』の後日談が面白いのかという半信半疑の気持ちで見たのですが、あまりの面白さにぶったまげました。負け犬が立ち上がるという王道の物語が中心にあって、そこに34年前の映画との濃厚な関係性があって、全体がユー...
実話もの

リチャード・ジュエル_保身に走った権力の恐怖【8点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2019年 アメリカ)実際に起こったメディア被害事件の映画化ですが、非を認めたくない権力が暴走して個人が犠牲にされるという構図には胸が痛むし、好戦的な弁護士の登場で不利な形勢を逆転していく過程には興奮があり、ドラマとしてもエンタメとしても...
キャラもの

ドラキュラZERO_説得力も爆発力も不足気味【5点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2014年 アメリカ)オスマン帝国vsワラキア公国という時代劇と吸血鬼伝説を組み合わせた魅力的な企画なのですが、主人公のとる戦術が賢くないので歴史ものとしての説得力に欠けるし、オスマン帝国の大軍相手に吸血鬼が大暴れするというバカバカしくも...
サイコパス

ブレイン・ゲーム_ドラマもミステリーも不発【3点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

(2015年 アメリカ)超能力と犯罪者プロファイリングの食い合わせが思いのほか悪く、面白くありませんでした。下記「作品概要」にも記したのですが、映画そのものよりも製作過程の方が面白いくらいでした。 あらすじ 透視能力を持つジョン(アンソニー...
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