ナルコス:メキシコ編(シーズン2)第7話_パブロ・アコスタがシブすぎる【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)

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実録もの

物凄いテンションだった第5話、6話と比較するとやや低調な回なのですが、滅びの道を受け入れている男パブロ・アコスタのカッコ良さにはやられましたね。

ヤクザ者の生き方に疲れていたり、恋人が妊娠していたりと、アコスタには死亡フラグぶっ刺さりまくりなのですが、「多分、この人は死ぬんだろうな」と思いながら見ることで、何気ない一言にも重みが感じられます。死亡フラグの正しい使い方ができていたエピソードでした。

©Netflix

あらすじ

離反者の処刑

前話で部下のコチロコを殺されて怒りに燃えるシナロア・プラサのエクトル・パルマが、フアレスの・プラサのパブロ・アコスタに電話する。エクトルはアコスタに連合からの離脱を持ちかけるが、アコスタは裏稼業自体に疲れてきており、エクトルが主張するような積極的な離反行動ではなく、カリ・カルテルとの交渉失敗からも迫っていると考えられるフェリクスの自滅を待つべきと言う。

この二人の通話は公安に盗聴され録音されていた。その内容は公安幹部のカルデローニ司令官へ、そしてカルデローニからフェリクスへと伝えられる。怒ったフェリクスはエクトル・パルマの殺害を指示する。

しかしフェリクスの運転手はエクトルの妻の不倫相手であり、車中でフェリクスの通話を聞いていた。運転手が妻に連絡したことでエクトルは刺客への反撃の機会を得て、何とか生き延びる。

大統領選に介入するフェリクス

野党のクアウテモク・カルデナスが民衆からの支持を急速に伸ばしており、今のところは一部の者しか知らない7月の選挙結果予想では、与党敗北の可能性が高いとされている。そして与党の敗北は権力と深く結びついてきたフェリクスや、カマレナ捜査官殺害に関与した国防大臣にとっても危機であり、もし野党が政権をとれば彼らは逮捕を免れない。

この予想を受け、フェリクスは与党側の大統領候補である財務大臣の兄に劣勢を伝え、協力を申し出るが断られる。

次にフェリクスは情報操作を考える。もっとも早い結果予想で野党候補の劣勢が伝われば、他の地域の有権者達は負けそうな野党には投票しなくなると踏んだフェリクスは、得票数予想システムへの細工を考えて与党に提案する。その見返りは与党勝利の暁には新政権とのコネクションを作ること。与党はフェリクスの提案に乗ることにする。

ウォルトとパブロ・アコスタの接触

ウォルトは密告者に会いにオヒナガへ。約束の場所に現れたのはミミで、彼女の恋人でフアレス・プラサのトップであるパブロ・アコスタに会うようにと言われる。

ウォルトはアコスタと面会。腹を割って話したことから双方に信頼関係が芽生え、免責や身の安全など彼の望むものを提供することと引き換えに、アコスタの捜査協力を取り付ける。

面会の帰り道、ウォルトはミミになぜ今回のようなことをしたのかと尋ねると、まだアコスタには伝えていないが、彼女は妊娠していると言う。

その夜、ウォルトの宿泊するモーテルにカルデローニが現れる。カルデローニの目的は情報の共有だったが、部下にすら知らせていない宿泊先を突き止めたカルデローニにウォルトはきな臭いものを感じる。

その後、カルデローニはフェリクスにDEA捜査官がオヒナガにいると電話で報告する。

登場人物

ウォルト・ブレスリン(DEA)

フアレスの飛行場を張っているところだが、上司からの指示で密告者に会いにオヒナタへ行く。その密告者とはミミであり、ミミを通じてパブロ・アコスタと面会し、フアレスの大物に捜査協力を取り付ける。

ミゲル・アンヘル・フェリクス・ガジャルド(グアダラハラ)

カルテルから離反しようとしているシナロア・プラサのヘクトル・パルマの殺害を部下に指示。7月に迫った大統領選では与党敗北の可能性が高いことを国防大臣から知らされるが、野党が勝てば逮捕を免れないことから、与党を勝たせるための工作活動を開始する。

アマド・カリージョ・フエンテス(フアレス)

フェリクスがヘクトル・パルマの命を狙ったことに動揺し、パブロ・アコスタを安全な地に逃がそうとする。しかしアコスタは応じず、「いつか俺を裏切る時が来たら、その時機は逃すな」と死を覚悟したような言葉をかけられる。

感想

まだまだ動き続けるフェリクス

今回もフェリクスはフル稼働状態。

長く蜜月だった与党がいよいよ下野しようとしているとの予測を聞かされるのですが、もし野党が政権につけば自分は刑務所に入れられてしまうということで、その対策に奔走します。

深刻な結果に繋がりそうな事象を事前に見極める目、どんな厳しい状況でも対策を思いつく思考力、それを実行に移そうとする行動力、その実現に人を巻き込むプレゼン能力など、やはりこの人の能力は高いなと感心させられました。

つくづく、裏社会で生きたことが残念で仕方のない逸材です。もし真っ当な表のビジネスでこの能力を使っていれば、立派な経営者になっていたと思うのですが。

パブロ・アコスタのかっこよさ再び

パブロ・アコスタとは第3話の実質的な主役だったキャラクターです。自らの指示で処刑した部下の父親と抗争を繰り広げるが、その抗争相手とはアコスタが若い頃に世話になった人物であり、今でも父と慕っているほどの関係でした。それでも立場が相違すれば相手を殺すしかなくなるという、ヤクザ者の世界の厳しさが描かれたのが第3話でした。

今回もアコスタはシブさ全開。恋人ミミが連れてきたDEA捜査官ウォルトと仕方なく会うのですが、お互い傷を持つ者同士で通じ合うものがあって、最終的にはウォルトへの捜査協力を承諾します。

ウォルトからは免責や安全確保などの見返りが提案されるのですが、アコスタからそれらを強く求めることはありません。彼は助かりたくて捜査協力をするのではなく、血にまみれた人生の清算のような雰囲気を漂わせています。

その夜、シナロア・カルテルのエクトル・パルマがフェリクスの指示で襲撃されたことを知った部下のアマドが、血相を変えてアコスタの元にやってきます。このままではアコスタも危ないから安全な場所に移したいと言うのですが、アコスタは運命を受け入れきった顔をしてその申し出を拒否。それどころか、自分を裏切らねばならない時が来たら躊躇する必要はないとアマドに対して言います。

なんでしょうか、このかっこよさは。許されざる者としての腹の座り方は。一本筋を通すロートルの姿には古き任侠道が宿っていました。

カルデローニの真意とは

そして、今回怪しくなってきたのがカルデローニです。

カルデローニはベルディン司令官(第2話でDEAに拷問を受けた人物)の後任であるメキシコの公安当局の司令官なのですが、フェリクスに買われてその警備責任者もしています。しかし第4話のラストでDEAのウォルトの接触し、カルテルを倒すためその懐に入っていると言い、DEAに捜査情報を流し始めました。

彼の情報のおかげでウォルト達の捜査は進み、視聴者共々カルデローニを信じるようになっていたのですが、そこに来て今回の動きですよ。ラストでウォルトを監視している旨をフェリクスに報告するのですが、これは一体何を意味しているのでしょうか。

  1. 実は三重スパイで、そもそもフェリクスからの指示でDEAに接触し、捜査情報をフェリクスに流していた。
  2. 直前までは本心からDEAに捜査協力していたが、ウォルトが自分への報告なしで動くようになったことから身の危険を感じるようになり、再度フェリクス側に戻ることにした。

上記のうちのどちらかだろうと思うのですが、いずれにせよカルデローニが今後の展開を引っ掻き回しそうで、その動向が気になります。

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